『正解の無い問いに答える』能力?!デジタル時代に必要な教育とは?

『正解の無い問いに答える』能力?!デジタル時代に必要な教育とは?

平成が終わり、新しい年号の発表まであと僅かとなりました。
そして、日本を含む先進国は本格的なデジタル社会に突入しようとしています。

すべてのサービスがネットを介して行われる社会!
つまりはアナログな社会は終わるということです。

また、そのために必要となる教育というもの根底が大きく変わります。

これからの教育はスバリ
『正解の無い問いに答える』というものになります。

アナログな社会ではすべてが人の手によって行われていました。
しかし、今後の社会ではAIやロボットその他のシステムなどによって
自動化が進む社会となります。

デジタルが本格化する社会では
それらを使いこなして暮らして行かなくてはいけません。

また、デジタル社会となる今後、グローバル化は更に加速し、
多種族間よるコミュニケーションの場が増えることで
『英語』の重要度は上がってきています。

今日は今後の社会で必要となる教育
『プログラミング』と『パソコンスキル』
そして、『正解のない問いに答える』能力
それとちょっと『英語』に関する話をしていきたいと思います。


また、これらの教育は子供たちだけの話ではありません。
子どもがいる親御さんを始め、すでに社会人の大人も理解しなくては
この先の目まぐるしく変化する社会で生きていくことは難しくなります。

IT技術者だけではない
プログラミング教育とは?

2020年の今年、小学校の高学年より
『プログラミング教育』がスタートしますね。

今後の社会ではバスや電車、タクシーなどは自動化され、
コンビニなどの店舗のレジからは人が姿を消し、
それらを支える産業のすべてはネットを介して管理営業を行う。

デジタル社会の今後はAIやロボットなどのシステムによって
社会は運営されていきます。

そのため、IT技術の需要は拡大することは明白です。

しかし、小中学校で取り入れられる予定の「プログラミング教育」は
実はIT技術に関する言語を学ぶわけではありません。

また、これまでの教科にプログラミングという教科が加わるのではなく、
今ある教科の中でプログラミング教育が行われます。

例えば、数学の授業では
正三角形を正しく書くにはどういう条件が必要か?
この場合、条件は3辺が同じ長さで交わる角度が60度ですよね?

これをプログラミング的思考で表すと
長さが10cm進んで右に60度曲がる
これを2回繰り返す。
という感じになります。

つまりは学習したことを
AIなどの機械に教えるために必要な考え方を養う授業となります。


システムを使いこなすには
そのプロセスを知る必要がある!

つまり、プログラミング教育とは
『 プログラミング的思考 』の教育のことで
自分が実現したいことのために
何が必要なのか?
どのような組み合わせを行えばよいのか?
どのような手順で行えばいいのか?
そして、どのようにして相手に伝えるのか?
といった物事を実現するための
『プロセスを考える』ための教育となり
『知識・データに基づいた情報活用能力』の向上を目的とする教育です。

つま、『プログラミング教育』とは
『倫理的思考の教育』と言えます。

小中学校で始まるプログラミング教育では
コンピューター言語を学ぶわけではありませんが
プロセスを理解し、システムを構築できる思考を養うことで
その先、高等学校や専門学校、大学などで学ぶことになる
実際のプログラム(AIやロボットなどのIT機器などに)が可能になります。

また、小学校のプログラミング教育の場では
必ずしもパソコンを使った授業と言うわけではなく、
ノートなどにリストやチャートを書いたりする授業もあります。

政府がプログラミング教育で掲げていること
【知識及び技能】
身近な生活でコンピューターが活用されていることや、問題
の解決には必要な手順があることに気付くこと。
【思考力、判断力、表現力等】
発達の段階に即して、「プログラミング的思考」を育成すること。
【学びに向かう力、人間性等】
発達の段階に即して、コンピューターの働きを、
よりよい人生や社会づくりに生かそうとする態度を涵養すること。

『正解のない問に答える』能力とは?

更に急速に変化する社会では既存のもののプロセスだけでなく、
新しいものを生み出す発想力や、
相手に伝えるための表現力が問われることとなります。

それが『正解のない問いに答える』能力!!

これは例えば、歴史の授業でいろいろな戦や革命が出てきますよね?
この戦や革命によって「どうなったのか?」というプロセスだけでなく、
原因やその時の情勢や背景から
「どうすればよかったのか?」
「他に解決策はなかったのか?」
などを考えるといったものになります。

このような問題では正解が必ずとも一つとは限らず、
人によって違いが出てきます。

この教育は『アクティブ・ラーニング』と呼ばれており、
これによって、物事のプロセスを学んだ上で得た答えだけでなく、
新たなものをプラスしたり、置き換えたりして
新たな可能性を見出すの能力の向上が期待されています。

これまでの教育は「教えられたことを忠実に再現する」
つまりは『知識の習得』でした。
学校で習う学問には”必ず問題と答えが一致する”
言い換えれば、これは”テストに回答するための学問”だったわけです。
これは戦前よりほとんど変化はなく、ただ覚える知識の量が増えただけです。

しかし、『アクティブ・ラーニング』では
はっきりとした正解はなく、
捉え方によって得た答えが導き出されます。

また、『アクティブ・ラーニング』では
グループ討論(デジスカッション)などによって
意見や考えを話し合うことで表現力や発信力といった
『相手に伝える能力』の向上が期待されています。

インターネットによって、個人が発言する場が増えました。
そのため個人に表現力や発信力があれば、
仕事(収入)に結びつけることができます。

例えば、ブロガーやユーチューバーという職業です。
これらは表現力が試される仕事だと思っています。

プログラミング教育によってそのプロセスを学び、考え、
そしてアクティブ・ラーニングによって表現力や発信力を鍛えることができれば、
この先の社会で仕事に困ることはありません。

『正解のない問いに答える』という能力とは
『自らが問題を定義し、答えを見出す』能力で
“無から有を生み出す”ことが可能になる思考を学ぶということです!

『アクティブ・ラーニング』はまだ日本の教育機関では取り入れられていません。
しかし、今後の社会ではこのような思考を持つことが
かなり重要な意味を持つと思っています。

『アクティブ・ラーニング』についてはまた詳細をまとめたいと思います。
僕もまだまだ勉強しているところなので・・・

パソコンは扱えて当たり前の社会に!

AIやその他のシステムと共存する社会となる今後、
それらを利用し仕事や生活を行うためには
当然、パソコンなどのパーソナル端末が使えなくてはいけません。

パソコンやスマホはゲームをするためのものでも
遊ぶためのものでもありません。

また、スマホは連絡を取るだけのものでもありません。

学校の授業ではすでにパソコンやタブレットといった
パーソナル端末を利用した授業が行われています。

これはこれからの社会において当たり前の使えなくては
暮らしが成り立たないということを示唆しています。

また、大学のセンター試験なども「マークシート方式」から
パソコンを使って行う「CBT(Computer Based Test)方式」
のテストになるようです。

これは単にパソコンが導入されたということではなく、
これによって、文章だけのものだったテストは
動画や音声といった選択肢が広がり、
また、マークミスなどの誤答を無くすことができます。

学校や教師側にもメリットがあり
採点にかかるミスや時間の短縮が可能となります。

つまりは効率化、最適化ということですね!

デジタル社会とはAIやシステムなどによって効率化、能率化が行われます。

そのシステムの構成やプロセスを考えるのが『プログラミング教育』で
それを実行するために必要となるのがパソコンなどの端末になります。

現代の親御さん世代にはまだまだパソコンやネットに関心がなく、
日常的に触れる機会のないお子さんも意外に多いです。

しかし、パソコンが使えない、理解できないから
自分は肉体労働という考えではこの先の社会では通用しません。
大きなハンデを背負うことになります。

これまでパソコンを必要としなかった分野
例えば、農業や建築業といった仕事においてもIT技術が進化し、
なくてはならないものとなっています。

僕の周りの友人にもこうした考えの人はまだまだ多いです。
パソコンどころかスマホの取扱の質問や相談されることがあります。

「そんなこと(自分のこと)よりラップトップの安いやつでいいから
子供たちに買ってやれ、そしてネット環境を自宅に持て」
とそのたびに言っているのですが子どもにパソコンを買い与えるというのは
なかなかハードルが高いみたいです。

しかし、グズグズしていると小さい頃から使いこなしている子たちと差が生まれ、
就職や進学の際には大きなハンデとなってしまいますよ
遅くとも中学に入る前、10歳前後(小学校高学年)ぐらいには
必要なものとして認識したほうがいいです。

現在、中高生(日本は15歳で代表になれます)で
起業している子たちの多くが小学校入る前から
自宅にパソコンとネット環境があり
これまでになかった新たなサービスを考えついて
成功しているのでこれは事実に基づいた根拠と言えます。

最近は小さいノートなら5万以下で手に入りまし、
中古のデスクトップでも十分だと思いますよ。

そして、ネットの善し悪しを一緒に学習するほうが健全です。
セキュリティやネット詐欺(詐欺広告やウイルスメール)に関する知識は
早くから持っている方がいいので!

デジタル社会の共通言語は『英語』!?

本格的なデジタル社会となる今後、
買い物や生活インフラ、公共サービスなど、
すべてのサービスはネットを介して行われます。

そして、コミュニケーションもデジタルが中心となる社会です。

知り合いであってもLINEやTwitter、
もしくはチャットアプリなどの連絡方法を
とっている方や会社は多いのではないでしょうか?

また、SNSやブログなどにより、
コミュニケーヨンの幅は大きく広がり、
世界中の人たちと繋がれる時代となりました。

これは趣味や日常生活だけでなく、仕事にも影響を与えています。
例えば、海外企業への売り込みなどから個人の趣味やカルチャーの発信など
海外の人たちとの交流の場は増えています。

そのため、世界共通言語として通用するのが『英語』です。

『英語』は世界の約3分の1の方が利用している言語
(※残りは約3分の1が中国語、その他の言語が3分の1となります。)
先進国では第二言語として取り入れている言語で
東南アジアや中東を始めとした発展途上国では
自国の言葉以上に重要視され、学ぶ人の多い言語でもあります。

そして、インターネットやWebなどの用語は
ほぼすべてが英語もしくは英語が語源となっています。
(※プログラム言語の文法も動詞が先と英語と似ている)

そのため、『英語』が理解できる、話せるということは
今後の社会の生活や仕事をより快適にするものとなります。

ITの進化で高性能な翻訳機やアプリが登場していますが
それらを利用せず話せることの方が当然より重要度は高いです。


『覚える』から『考える』ことのできる教育へ

デジタル社会の今後はAIやロボットなどと共存する社会となります。
これまで人が行って来た単純作業『ルーチンワーク』は
人の手を離れると同時に効率化、能率化、最適化が図られるため、
進化、発展は更に加速し、急激な変化を迎える社会となります。

「教えられたことを忠実に再現する」だけでは仕事になりません。
想像力を働かせて『何ができるのか?』を考えられなくてはいけません。

これは子供たちだけの話ではなく、僕たち大人も一緒です。
「プログラミング」で『倫理的思考(プロセス)』を学び
「アクティブ・ラーニング」で『創造的思考』と『伝える能力』を磨く!
そして、それらを実行し、利用するための『パソコンスキル』は必須です。
それらを学び、便利になるシステムを使いこなて
この先のデジタル社会で快適な暮らしを送りましょう。
また、プログラマーを目指す方や
ちょっとでも人より優位に立ちたい方は『英語』の学習もお忘れなく!!

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