夢と消える終身雇用と退職金、払い損にしかならない年金
良い学校を出て、大きな企業に就職し、そして老後は年金をもらって暮らす。
昭和に生まれた誰しもがこう教えられてきました。
しかしこれ、できている人は先輩方にもすでに少なくなって来ています。
すでに周知されているとおり「年金では生活は成り立たない。」ということです。
今年、国民年金の受給額はちょっとだけ増額(2.7%)されました。正確には年金生活者支援給付金というものが支給されます。がしかし、今年から厚生年金の保険料は増額となります。
実はこれ、将来的に厚生年金と国民年金を1本化(統合)するということで議論・検討がなされています。またそのためにはサラリーマンの副業や個人事業者の詳細な収入の把握、氷河期世代などの低所得者の支援などの調整が必要となっており、そのために個人での確定申告が検討されているそうです。まだまだ詳細はわかりませんが将来的に統合されることが決まっているみたいでこの先首相が誰に変わっても関係なく進められるようです。
ちなみに現在の試算では満額納付(40年)で国民年金が年額77万7800円(月額6万4,816円)厚生年金が年収400万だった場合、年額約89万円(月額7万4000円)ほどとなります。合わせて月額13万8000円ほどですね。
特に僕ら団塊ジュニアやロスジェネ世代は就職氷河期世代と呼ばれ、非正規雇用という福利や社会保障の少ない働き方を余儀なくされた世代です。厚生年金についても義務化となったのはまだ去年の話。これまでは労働時間や雇用形態による加入条件があり、まともに収められていない人も少なくはありません。
そもそも年金では受給するときの経済に対応できるとは思わないほうが無難です。あくまで生活補助金と考えておきましょう。
また、この問題のためなのか?せっかく「103万円の壁」は123万円と160万に緩和されたのですが同時に厚生年金・社会保険の義務化が拡充されてしまったために恩恵はそこまで感じられないかもしれません。確かに将来的な保証にはなるのですが実質手乗り賃金は下がってしまうので考えどこです。
今一度、ご自身の家族を含めたライフ・ワーク・バランスを考える必要がありますね。
更に高齢者のバイトが急増!日本政府は年金の繰越受給を促進中!
日本は世界的に見て健康寿命が長く、定年後も働く人が増えてきました。そのため年金の受給開始年齢は近年上がって来ており、僕らの世代(団塊Jr・ロスジェネ)では通常受給で70~75歳にならないともらえません。しかし、健康寿命が伸びたとはいえ、働きたいと思っている高齢者だけではなく、多くの場合は年金だけでは生計を立てられないため仕方なく働かなければならない。むしろこうした方々のほうが多いのではないでしょうか。最近、年金を受給開始した芸能人の先輩方がXで呟いてますね。
「こんな程度の年金でくっていけるわけねぇだろう。」と
まっ芸能人は現役でいくら稼ごうが個人事業主と変わりません。そのため厚生年金はないので国民年金のだけのためこうした結果となってしまっているのですが・・・・僕らの世代では厚生年金をまともにおさめている人は少なく、多くのの人が一生働き続けることを選択せざるおえないのが現状です。
しかし企業でまともに雇ってもらえるのは60~65歳前後までとなっており、その先は雇われても現役時の3/1もしくは5/1程度の給与しかもらえません。そのため正式に受給開始となる年齢までの空白期間をどうするのか!?
これが僕ら世代の最大の問題ではないでしょうか!?つまりは
「一つの仕事・会社に努め続け、引退後には年金で暮らす」
という夢の生活は本当に夢になったという事です。
「少ない手取りと保証のため、一生働き続ける」
と、これが現代日本、現時点での将来の事実です。
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